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PROFILE

魔法処女のご奉仕活動

prologue

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 松島結花(ゆいか)は魔法少女──だった。

 ある日いきなり現れたネコ型美少女に、魔法のステッキを譲り受けた結花は当時十歳。

 それからというもの、結花は魔法少女として獅子奮迅(ししふんじん)の活躍を見せた。

 わずか十歳で生身のまま天界に招聘されて、東大受験なんてナゾナゾに思えるほどに膨大な魔法理論体系を詰め込み、オリンピック選手も真っ青なほど身体的トレーニングに励み、フルコンタクト格闘家も驚愕するほどの実戦経験を積んだ。

 果ては魔界に単身乗り込み、人間界の支配を目論んでいた悪魔軍との大激戦。

 人間界で最強と謳われる某国軍の百倍たる戦力を有していた悪魔軍を根絶せしめた。

 たった一人で。

 だがその結果、結花には深刻な後遺症が残されてしまう。

 その後遺症とは、日常生活に支障をきたすような怪我や、魔法の使いすぎによる精神疾患などではなかったが、ある意味、それよりもっと深刻な状況となる。

 その後遺症とは、悪魔軍撃破までに要した時間──実に十年という時間を失ったことだった。

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